過ぎし日を無言で語る墓参り 内田千代女
竹やぶの葉ずれサラサラ風薫る 渋江安子
足弱き母に付き添い墓参り 秋末麗子
雨手もみ逃げる気もなし夏の蝿 山田八重子
夏時間早起妻は苦にならず 桜庭ますえ
一休みイビラプエラの緑陰で 吉岡静江
緑陰で静かな読書わが好み 光田芙美
時は金と思えば楽し夏時間 峰村マダレーナ
薫風や気取り帽子の草騎手たち 角田 梢
嫌われて蝿叩かれる運命かな 長田如恵
街路樹が通りの名称風薫る 滝口水晶山
墓参して隣の墓地にも花一つ 榛葉幸子
遺影拭き終えて墓参の支度なと 高橋月山