冬の夜や心ゆくまで聖書読む 今村いの
三寒をすごし四温の講習会 桜庭ますえ
愛犬に衣装まとわせ冬深し 畑野ふき
冬の夜お通夜の席は尚冷えて 東野外喜雄
寒紅をひき天国へゆきし友 内田千代女
朝寒や老人ばかりの体操会 川端まつえ
時雨来る孫等の戻る頃なるに 宮本富貴枝
靴下履き眠る癖つき冬深し 森部とみ
ゆうべ霜降りて日の出の待たり居り 光田芙美
年老えど女の身だしなみ寒の紅 岩上もとこ
待たれ居るつつじ祭に時雨来る
吉岡静江
ホテル無く途方に暮れる冬の夜 榛葉幸子
三寒にたまり四温に洗濯す 長田如恵
先住の民も愛でしやインカ百合 峰村マダレーナ
尻長き老いし客来て暮早し 高橋月山
吹雪花夜雪ありし如散りぬ 星野瞳